観戦記/決勝トーナメント
エリンシア「ここからの準々決勝四試合は私達の担当だそうよ、ミストちゃん」 ミスト「うん、いよいよ大詰めって感じにになってきたけど、わたし達も頑張って記録しようね、エリンシア様!」 エリンシア「ええ、頑張りましょう」 3/10 準々勝第一試合 オグマ対トパック エリンシア「今日は準々決勝第一試合ね」 ミスト「うん、この組み合わせだと……、アカネイア大陸と蒼炎、初代と最新作から勝ち上がった二人ずつの内、主人公じゃない方同士の戦いだね」 エリンシア「ええ、そうなるわね」 ミスト「静かに燃える大人の男と、大人の世界の道理に逆らうことを選んだ少年……うん、接点無さそうな二人だけど、結構熱いドラマが浮かびそうかも」 エリンシア「そうね、この二人が同じ世界で出会っていたら、良い仲間になれたかもしれないわね」 ミスト「うん、私もそう思う」 エリンシア「勝負としては、ちょっと戦い辛そうな相手同士のような気もするけど……序盤からトパックさん側は支援で攻勢をかけるけれども、オグマ様はそれをかわす形で一歩リードしながら着実に差を保ちつつ、という感じだったようね」 ミスト「トパックは何時も支援の力を受けて勝って来たって感じがするけど、さすがにオグマみたいに根強い人気とプレイ中のお役立ち率が両立するキャラ相手には厳しかったみたいだね」 エリンシア「ええ、そう思うわ。……でも、良い勝負だったわね。最後に二人が手をとってお互いの健闘を湛えるところが目に浮かぶわ」 ミスト「……うん、そうだね」 3/11 準々決勝第二試合 アウグスト対マルス ミスト「今日は第二試合、昨日とは模様ががらりと変わって、初代主人公と、NPC軍師さんの対決だね」 エリンシア「異色の取り合わせね」 ミスト「下馬評というか前評判では、マルス様が、って思われていたみたいだけど……」 エリンシア「アウグスト様が勝ちましたね」 ミスト「ちょっと意外、かな。……ここまで来るともう誰が勝っても負けてもあんまり驚かないんだけど」 エリンシア「そうね。さすがにベスト8まで来ると、ここまで来たのが意外と思われるキャラでも『まだ行けるかも!』『行ける所まで行け!』という後押しを受けて票が伸びる事も有るでしょうし、有力とされるキャラ、例えば主人公などだとしても、ここまで来ると『主人公だから』という理由だけで票を入れてもらうのは厳しくなる……ということかしら」 ミスト「アウグストさんの票数が伸びているのはやっぱり支援と勢いの後押しが有ってのことで、マルス王子に関しては、ここまで来ると主人公だからという有利さが消えて……ってところなのかな」 エリンシア「マルス様の方に、二回戦の時のような巻き返しが無かったから、そういうことかもしれないわね」 3/12 準々決勝第三試合 ヘクトル対アイク ミスト「今日はお兄ちゃんの試合の日、主人公対決の日だね!」 エリンシア「ええ、そうね。……アイク様は二連続で主人公対決、ヘクトル様に関しては連続ではないけれど、予選も含めるとこれが三度目の主人公対決ね」 ミスト「主人公一対一はこれが始めて……というか一対一なのは準決勝からだけど、主人公対決自体は珍しくなかったんだよね」 エリンシア「そうね……よくよく見てみると、主人公の中で予選も含めて主人公と当たらずに終わったのはマルス様だけだったわね」 ミスト「あ、本当だ……」 エリンシア「それに決勝トーナメントに残った内半分は主人公ということを考えると、主人公対決が準々決勝で実現しない確率の方が相当低いわ」 ミスト「ああ、そっか、そうだよね」 エリンシア「ええ、そういうことよ」 ミスト「お兄ちゃんと、ヘクトル様と……何か、ここまで来るとお兄ちゃん頑張れっていうより、どっちも頑張れって気持ちになるよね。まあ、お兄ちゃんに勝って欲しいとは思うけど……」 エリンシア「いくら公平な立場でと言っても、そればかりは仕方ないと思うわ」 ミスト「うん……、今日は、勝負の行方としては、序盤からお兄ちゃんが一歩リードだったんだよね」 エリンシア「ええ、スタートダッシュをとった形ね。もしかしたらこのまま……とも思えたけれども、さすがにそうはならなかったわね」 ミスト「うん、途中からヘクトル様も巻き返してきて、最後の一時間くらいで差がなくなったんだけど……ギリギリで、追いつけた無かったんだよね」 エリンシア「ええ……。でも、この勝負の決め手は、と問われても難しい所になるわね」 ミスト「うーん、そうだね……あえて言うなら、お兄ちゃんの最初のリードになるのかなあ」 3/13 準々決勝第四試合 リーフ対ノール エリンシア「今日で準々決勝も終わりね。私達の担当はここまでよ」 ミスト「まとめは無し?」 エリンシア「ええ、それは最後に残り三試合を語る方々にお任せすることになるみたいね」 ミスト「そっか、ちょっと物足りない気もするけど……、うん、最後まで頑張ろう」 エリンシア「ええ、頑張りましょう」 ミスト「今日の対決は……トラキア主人公リーフ王子と、聖魔よりノールさんだね」 エリンシア「リーフ王子から見れば、父と伯父と父の仇と、あ、あとラスボスを倒した人との対決ね(←最後の一人は皆様相当な確率で忘れていそうですが)」 ミスト「そうだねえ……ノールさんの方と言えば、聖魔どころかGBA最後の砦にして魔法系最後の砦……何か凄いね」 エリンシア「ここまで勝ち上がってきたからには、背負うものが増えていくのは当たり前のことだと思うけれども……何だか大変そうね」 ミスト「うん、ちょっと可哀想かも……まあ、勝負に可哀想とか言ってられない、とは思うんだけど」 エリンシア「勝負としては、リーフ様が一歩リードのまま進んだけれども、最後の最後でノール様が支援の効果も有って巻き返しを図るけれども、あと一歩届かず……という形だったわね」 ミスト「予選は一票差で3位、一回戦は同票、二回戦も5票という僅差で、ここでも2票差……それもタイムオーバー分と前スレ誤爆分が無ければ結果がひっくり返っていたかも知れないって……なんだかこの人、凄い危いライン上の勝負ばっかりだったのね」 エリンシア「それだけ、見る人を楽しませてくれたのよ」 ミスト「本人が楽しかったかどうかは、ちょっと分からないけど……何はともあれ、お疲れ様だね。GBA勢はここで敗退になっちゃうけど、ノールさんは聖魔の中堅どころからここまで来たし、ヘクトル様もエレブ勢が苦しい中ベスト8まで残ったし……うん、頑張ったよね。あ、トパックとマルス様も、お疲れ様だね」 エリンシア「ええ、ただ……」 ミスト「ただ?」 エリンシア「残り三試合の担当は、ノール様とトパックさんなので……お二人には、もう少し頑張ってもらわないといけないみたいよ」 ミスト「そ、そうなんだ……うん、まあ、とりあえず二人には頑張ってもらおう。それじゃ、わたしたちはこれでおしまいだね。みんな、またね」 エリンシア「皆様、お付き合いくださりありがとうございました」 ノール「……観戦記、だそうです」 トパック「面倒、何て言ったらムワリムに怒られるんだよなあ……。けど、何でおいら達なんだよ?」 ノール「『支援で頑張って知名度を上げた二人、どちらも決して主人公と同種の輝きを持っているわけではないけれど、側面は違えどそれぞれ聖魔・蒼炎の世界を浮き彫りにするのに外せないキャラクター……そして主人公以外での準々決勝まで勝ち進んだ(加えて準々決勝で敗退しているので語らせて問題なし)二人ということで、ここから締めまではお二人にお願いします』だ、そうです」 トパック「そっか。まあ、悪い理由じゃないよな……。えーっと、ノールさん、だよな?、残り三試合だけど、よろしく頼むな」 ノール「ええ、お願いします」 3/15 準決勝第一試合 オグマ対アウグスト ノール「オグマ殿対アウグスト殿ですね」 トパック「おいらが言うのもなんだけど、オグマのあんちゃんはともかく、アウグストのおっさんが残っているのが凄いよなあ……NPCだし、美形キャラじゃないし」 ノール「アウグスト殿は言動が印象に残るキャラですし、それにNPCとはいえ長い間苦楽をともにする序盤から参加しているNPCだからではないでしょうか」 トパック「ん〜、姫さん(※エリンシアのこと)が最後までPCで参加しないまま終わったら、このおっさんと似たような位置付けなのか?」 ノール「大分違う気がしますが……、蒼炎で例えるなら、セネリオ殿が参戦しなかったら、と例えた方がまだ近い気がしますよ」 トパック「ふうん……。オグマのあんちゃんは、負けたおいらが言うのもなんだけどさ、何かこう根強い地盤があって、って感じだよな」 ノール「ええ、予選からずっと安定した票数ですからね」 トパック「たっくさんの支援貰いながら、一票差二票差の僅差勝負を潜り抜けてきたおいら達とは全然毛色が違う感じだよなあ……」 ノール「裏を帰すと、ここまで来ても地力以上のものが身についてきてないという可能性も高いですね」 トパック「ん、どういう意味だ?」 ノール「『オグマ』というキャラクターを既知の人々の支持を取り付けることは出来ても、それ以上のものがついてきていない、という感じでしょうか。……要するに、未プレイ層の取り込みの不足分ですね」 トパック「ああ、そっか……。オグマのあんちゃんって、実プレイのお役立ち度や、少ない台詞から読み取ったキャラ性とかで支持を取り付けているキャラだもんなあ、ベスト8まで残った中じゃあ、キャラが良く喋るようになった最近の作品のおいらやノールさん、台詞いっぱいの主人公やアウグストのおっさん何かと比べると、その『未プレイ層』ってのを味方につけるためのネタ自体少ないんだろうな」 ノール「ええ、そういうことです」 トパック「あんちゃん、いいキャラだと思うんだけどな……」 ノール「私もそう思いますが……その『良いキャラ』を分かって貰う要素がプレイしないと掴み辛いというのは、ゲームのキャラとしては幸せな事かもしれませんが、こういうシリーズが一堂に集う場では少々苦しいところかも知れませんね」 トパック「だよなあ……。っと、今日の勝負の行方を語らないとな」 ノール「ええ」 トパック「今日は序盤からアウグストのおっさんが一歩リード……とはいえ大差がつかないまま、ラスト二時間くらいでオグマのあんちゃんが追いついて……」 ノール「グラフは絡み有ったまま、両者一歩も譲らず同着となりましたね」 トパック「準決勝で同着って、すげえよなあ……誰もこんなの予測できないよなあ」 ノール「ええ……。まあ、今までも同着はありましたし、1、2票差の勝負も何度もありましたが……ここまで来て、という感じですね」 トパック「すげえよなあ……、こういうときって『感無量』って言葉でいいんだよな?」 ノール「……ええ、言葉の使い方自体は間違ってないと思いますよ」 トパック「それにしても、これで決勝戦は三つ巴か」 ノール「一応次の試合が同票の可能性も有りますが……まあ、そう思って間違いは無いでしょうね」 トパック「何か面白くなりそうだなあ」 3/16 準決勝第二試合 アイク対リーフ トパック「今日はアイクのあんちゃんとリーフ王子だな」 ノール「新旧主人公対決ですね」 トパック「ここが同票にならなきゃ、最後の主人公対決だよな」 ノール「ええ、そうなりますね」 トパック「アイクのあんちゃんは主人公対決三連戦で、リーフ王子は今度は従兄の仇?、何か色々あんなあ」 ノール「そうですね……。アイク殿のように、主人公とばかり当たる方も……、と思いましたが、そういう私自身は聖戦の方とばかり当たってましたし、こればかりは組み合わせのうん次第としか言えないでしょうね」 トパック「そうだよな。リーフ王子の方は毎回バラバラだから、特にこれってのは無いんだよな、あ、あえていうならこれが最初の主人公対決か」 ノール「そうですね。……どちらも、ここが正念場といった感じでしょう」 トパック「主人公二人、難しい選択だよなあ……。素直に分かりやすい燃えって意味なら、アイクのあんちゃんが一歩リードだろうけど、リーフ王子もあのFE最難関って言われる作品の主人公で、何時の間にやら『強盗団のボス』扱いだもんなあ」 ノール「そ、そうでしたね……。まあ、インパクトという意味ではアイク殿の方が一歩リードかと思います」 トパック「おいらもそれは同意……、で、勝負の結果もそんな感じなんだよな」 ノール「はい。最初からアイク殿が一歩リードを奪い、リーフ殿も追い上げるものの、最終的に差は縮まらずにアイク殿が逃げ切り、という形ですね」 トパック「アイクのあんちゃん、初の3桁の大台だな」 ノール「ええ、一回戦のリーフ王子以来です」 トパック「すげえよなあ……。で、アイクのあんちゃんの勝因ってのは、さっき上げた通りでいいのか?」 ノール「基本的にはさきほどのとおりだと思いますが、後はやはり、新作勢に消えて欲しくないという方の票などもあったと思われます」 トパック「ああ、そっか。決勝が同作じゃ……みたいな考えもあるもんな」 ノール「そういうことです」 トパック「とにかくこれで、三つ巴の決勝戦の椅子が確定か……、なんか、すげえ対決になりそうだなあ」 ノール「ええ……」 3/19 決勝戦 オグマ対アウグスト対アイク ノール「今日で最燃も最後、決勝戦になりますね」 トパック「全部で53日間だっけか?、真・最萌よりは短いとはいえ、やっぱり長いよなあ……二ヶ月弱のお祭りの日々も、これで終わりかあ」 ノール「……少し、寂しいかも知れませんね」 トパック「だよな。……うん、まあ、とりあえずは今日の勝負についてだよな」 ノール「ええ、先ずはそれからですね」 トパック「今日はまた、えらくすっきりとしたグラフだな……最初から最後まで抜いたり抜かれたりってのが無かったんだな」 ノール「そうですね……決勝戦ですから支援のレベルも高かったですし熱い投票コメントも並んでいましたが、勝負としての面白さという意味では、少し微妙だったかも知れませんね。……大方、一位に着いては予想通りなのですが」 トパック「アイクのあんちゃんが結構な差をつけて一位、優勝だな」 ノール「はい。これに関しては、決勝戦の組み合わせが出た時点で大半の人が予想していた結果ではないでしょうか。何せアイク殿は明らかに支持層が被る前の二人とは全く無関係の最新作の主人公にして、今までの票数も二人に比べて高めですからね」 トパック「だよなあ……。そんじゃさ、2位と3位はどうなんだ?」 ノール「こちらもほぼ予想通りですね。思ったより票差がついたなとは思いましたけれど、オグマ殿はキャラ性という意味で多少アイク殿と被りますから、その分アウグスト殿より若干票数は劣るだろう……と、思っていましたから」 トパック「そっか……。ちょっと寂しい気もするけど、それが勝負の現実、ってやつなんだよな」 ノール「ええ……、とはいえ三人とも、よくここまで頑張ってきたと思います。三者全員を褒め称えたいですね」 トパック「うん、だよな……アイクのあんちゃんも、オグマのあんちゃんも、アウグストのおっさんも、お疲れ様だよな!」 まとめのようなそうでないような、全体を振り返って ノール「まだ少しだけ、続きますね……勝負の結果云々というより、全体を振り返っての感想のようなものでしょうか」 トパック「ん?、何を言えば良いんだ?」 ノール「かなりバタバタした中から始まった最燃ですが、初日から結構人が集まり、段々人も増えてきて、良い感じに盛り上がれたのではないか……、と、纏め人本人より伝達です」 トパック「そっか……、うん、まあこの二ヶ月弱の間、楽しかったぜ」 ノール「ええ。纏め人より続きですが 『一応主催という立場なので最後の最後まで出来るだけ自分の好きなキャラなどは言わないように努めていましたが、最後のエキシで少し叫んでしまいました……。申し訳有りません。 他にも特に誰、とは言いませんが、自分の好きなキャラを他の人も好きになってくれた所などが見れて、本当に嬉しかったです。FEキャラは皆大好きでしたが、今回の最燃が有って皆もっと好きになれた気がします。 おっさんキャラや7:3キャラの素晴らしさなどに目覚めさせられたような気もします。 とりあえず、二週目で止まっている蒼炎を再開してソンケル……じゃなかった、ソーンバルケさんを掘ってきま(ry 皆さんありがとう、これからもFEを好きで居てくださいね』 とのことです……」 トパック「バルケのあんちゃんはここでまで……、いや、まあ、それはいいや。何はともあれFE最燃、無事全日程終わってよかったよな」 ノール「ええ、本当に良かったです」 トパック「それじゃみんな、お疲れ様だな。また、今度はゲームの中ででも会おうぜ!」 ノール「皆さん、またどこかでお会いいたしましょう」 ……end
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